整形外科について
整形外科では、骨や関節などの骨格、そしてそれを取り囲む筋肉神経系を含む運動器を診療します。
首、肩、腰、手足の筋肉や腱、関節の痛み、しびれ、こわばりなど、さまざまな症状に対応し、正確な診断のもと、適切な治療を提供して参ります。
リハビリテーションでは、残った運動機能を最大限に活かしながら、社会・競技への復帰を見据えたメニューを提案いたします。
当院の整形外科の特徴
変形性疾患や慢性炎症疾患に対する
「動注治療」に対応
ヘバーデン結節(変形性疾患)や足底腱膜炎(慢性炎症疾患)などでは、炎症に伴って発生する異常な血管(病的な新生血管)が認められることが少なくありません。
動注治療では、動脈に細い針を刺して、薬液で異常な新生血管を塞栓します。これにより、炎症および痛みの改善が期待できます。
来院時に施行可能で、当日から日常生活の制限もないので、負担が少ない治療です。
従来の薬物療法と、手術療法の間に位置付けられる治療の1つです。
変形性膝関節症やテニス肘などに対する
「培養上清による治療」に対応
幹細胞培養上清液には、培養時に放出されるサイトカインやエクソソーム、および500種類以上の成長因子などが豊富に含まれています。そのため、特定の症状に対しては、幹細胞治療に近い効果が期待できる場合があります。
従来の薬物療法と、手術療法の間に位置付けられる再生療法の1つです。
「ハイドロリリース(筋膜リリース)」に対応
超音波画像で筋膜とその周辺組織を観察しながら、薬液を注入し、癒着した筋膜を剥がす治療です。これにより、筋肉の動きが改善し、痛みやしびれの軽減が期待できます。
注入する薬液は、微量の麻酔薬を含む生理食塩水です。低侵襲であり副作用も少なく、何度でも繰り返し受けていただけるという点も、大きなメリットです。
こんな症状はありませんか?
- 首の痛み、張り
- 肩こり
- 肩が上がらない
- 腰痛、ぎっくり腰
- 手足の痛み
- 関節の痛み
- 指関節の痛み、変形
- 物を掴む時の痛み、物をよく落とす
- 箸、鉛筆がうまく使えない
- ボタンが留められない
- 関節がスムーズに動かない、こわばり
- 歩きづらい、よく転倒する
- 長時間歩くと疲れる、休むと再開できる
- 朝起きたときの1歩目が痛い
治療の対象となる病気
- 靭帯損傷
- 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
- 変形性膝関節症
- 腱鞘炎
- 母指CM関節症
- ヘバーデン結節
- ブシャール結節
- ジャンパー膝
- テニス肘
- ゴルフ肘
- 足底筋膜炎
- 仙腸関節障害
- アキレス腱炎、アキレス腱付着部炎
- 関節リウマチ
整形外科で行う検査
レントゲン検査
整形外科の画像検査で基本となるのが、レントゲン検査です。
骨折の有無、関節の状態、軟部組織の膨脹・石灰化などを調べることができます。
超音波エコー検査
骨・軟膏・筋・腱・靭帯・血管・神経などの組織の損傷、病変を調べることができます。
放射線による被ばく、痛みが一切ないため、妊娠中の方やお子様でも安心して受けられます。
近年の超音波装置の発展はめざましく、腱の評価や炎症を起こした部位の血流の評価など、正確に診断することができるようになりました。また超音波画像を見ながら、リアルタイムで炎症を起こした部位に注射することができ、精度の高い治療も行う事ができます。
血液検査
近年隠れ貧血による肩こり・疲労感、頭痛などもわかってきており、血液検査も重要な検査の一つとされています。普段、健康診断でとらない様な検査を行い、数値を見ながら個人にあった治療を行います。