CVポート

点滴漏れや痛みのない埋め込み型のCVポートについて

点滴漏れや痛みのない埋め込み型のCVポートについて

CVポート(皮下埋め込み型ポート)とは、中心静脈カテーテルの一種です。皮膚下に埋め込み、必要な時に体外から接続し、薬剤を点滴投与したり、採血をしたり、また場合によっては輸血にも対応できる医療器具です。
100円玉くらいの「本体」と、外部装置と接続する「カテーテル」で構成されています。

CVポートを埋め込む理由と特徴

繰り返し点滴をする方の中には、何度も針を刺すのが辛いというお悩みの方が少なくありません。CVポートを埋め込むことで、何度も針を刺すことがなくなります。
食事を経口摂取することが難しいが胃ろうには抵抗がある、高カロリー輸液や抗がん剤治療、長期にわたる点滴治療を必要としている場合などに行われます。
なおCVポートが不要になった時には、埋め込んだ時と同じように手術で除去できます。耐用回数は1,000~2,000回です。

CVポートのメリットとデメリット

メリット デメリット
  • 繰り返し針を刺す必要がない
  • 血管へのダメージ、痛みがない
  • 時間通りに治療を開始できる
  • 見た目にもほとんど目立たない
  • 日帰りでの埋め込み手術が受けられる
  • 不要になれば手術で除去できる
  • 埋め込む際の傷痕が残る(2センチほど)
  • 感染によってCVポートのまわりが赤く腫れ、ポートの交換や抗生物質の投与が必要になることがある
  • カテーテルの先端に血栓がつき、腫れることがある

CVポートの対象となる方

CVポートの対象となるのは、以下のような方です。対象となるのか分からないという場合にも、まずは一度ご相談ください。

  • 食事の経口摂取が困難で、胃ろうに抵抗がある方
  • 胃ろうの造設を検討している方
  • 高カロリー輸液を必要としている方
  • 長期にわたる点滴治療を必要としている方
  • 抗がん剤治療を必要としている方

CVポート留置術の手術費用や注意点

手術費用(保険適用)
1割負担 2割負担 3割負担
ポート挿入 約18,300円 約36,600円 約55,000円
ポート抜去 約2,300円 約4,600円 約7,000円
CVポート留置後の注意点

CVポート留置後も、通常の日常生活を送っていただけます。ただし、以下のような注意点もございます。

  • シートベルト、鞄の肩にかける紐などがポート部分に当たらないよう、注意してください。
  • CVポートによる点滴などを行った後、2時間ほど(止血が確認できるまで)はシャワーや入浴ができません。
  • 重いダンベル、高負荷のマシンなどを使った激しい運動は避けてください。
  • 手術時間自体は15分程度
  • 安静時間は30分~1時間程度です。
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